おうちでしごとするということ

脱サラ後の第2の人生で思うことの綴り

ドゥルッティコラム大阪から22年

先週、所属する学会の総会に出席するため、
大阪の中之島にある中央公会堂に行った。
多くのお世話になった方々が一堂に会しているので、
懇親会の会場を歩き回るのはとても楽しい。
諸先輩方の元気な、お姿を拝見すると元気が出てくるし、
私自身の存在も忘れられないように会場内を歩く。



この中央公会堂は国の重要文化財である。
1918年の建築物だから、もう90年ほどの年月を経ている。
赤レンガ造りとアーチ状の屋根を有する大正時代のモダンな建築物である。
4年ほど前に、大々的に保存・再生のリニューアルが施された。
今は、誰もがこの公会堂を使用することができる。



十数年前、ほぼ毎日、朝、この公会堂の前の街路を通っていたので、
町並みに溶け込んだ風景として、違和感なく接していたが、
改めて眺めてみると、その重厚で端正な姿に見とれてしまう。
大阪・中之島のシンボルとして、
これからもずっとこの地に鎮座し続けて欲しいと思う。



1985年の4月17日、ちょうど22年前の同じ日に、
私はこの同じ中央公会堂の中にいた。
Durutti Column(ドゥルッティ・コラム)という名のバンドの日本公演が、
ここ中央公会堂で行われていたのである。
ギタリストのビニー・ライリー率いるマンチェスターの出身のこのバンドは、
クラッシックとロックとアコースティックがかけ合わさった、
他に類を見ない稀有な音楽である。
最近、新譜が出た。
30年間、同じ姿勢で同じ視線で生きる姿には存在感がある。