このところ、学生のインターンシップの話題が耳に入ってくる。
就労体験をインターンシップと呼び、就活の一大イベントのようだ。
私にも学生時代にインターンシップの経験がある。20歳の夏だった。
場所は北海道の真ん中、新得町にある開発局の十勝ダム建設事務所。
十勝ダムの建設現場はさらに車で数十分、トムラウシの山中にある。
大雪山から流れ出る十勝川に築造されたロックフィル式の巨大ダム。
約1ヶ月の実習ではいろいろと教わり、ダムの流量計算などを行った。
ダム現場への道中には然別湖があり、オショロコマという魚を知った。
仕事が終わると焼き鳥のお店にしょっちゅう連れていってもらった。
新得の町は毎晩、にぎやかだった。皆、焼酎の番茶わりを飲んでいた。
事務所の敷地には古くて広い木造の宿舎があり、そこに寝泊りした。
週末は広い宿舎に一人。JRやバスで帯広へ出て行って遊んだ。
その後、新得に2回訪れた。1回目は自転車で。もう事務所はなかった。
2回目は電車とバス。駅前の焼き鳥屋はなかった。さびしかった。