おうちでしごとするということ

脱サラ後の第2の人生で思うことの綴り

中越での地震

10月23日、新潟県中越地震の発生からちょうど2年が経過した。
活断層に起因するマグニチュード6.8の直下型地震であった。
震源地近くの小千谷では、最大1500ガルを超える、極めて大きな地震動が観測された。
大きな余震が数多く発生したことも記憶に新しい。



3日前、中越地震震源地である小千谷、そして魚沼へ行った
非常勤で勤務している大学での研究を進めるためであり、
当時の震災復興に携わった方々へヒアリングを実施してきた。
あわせて、道路の被害箇所についても踏査した。主に盛土の崩壊地である。



これまでの大地震とは異なる被害形態が挙げられる。
すなわち、余震、土砂災害、生活道路の分断、町の孤立、豪雪地域である。
ヒアリングにより、さらに当時の道路復旧の過酷さを知ることができた。
暗闇の中での道路啓開、余震による復旧の再修復、雪の季節までの短い復旧時間。
県内の1千箇所を越える大小さまざまな道路被害は、
ようやく、本年中に、ほとんどの被害箇所が復旧を終えるということである。
しかしながら、被災された方々への生活に対する支援等については課題が多く、
震災復興はまだまだこれからのようでもある。
地震が残す傷跡は、相当に深いと感じた。



中越は風光明媚で観光資源の豊富な地である。
ここ2年続く豪雪も影響してか、震災以降、観光客の足は鈍っているという。
ささやかではあるが、中越の地酒と魚沼産のお米を仕入れ、帰阪した。